古くから日本人に愛されてきた”藤の花”にもたれるイメージや花言葉

白藤の花言葉とイメージ 白藤ベールに込めた想い
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5月を代表する花のひとつに「藤」というお花があります。
長い房を地面に向かって垂らし、可憐な花をつける様子がなんとも優美なお花です。

有名なのは「藤棚」で、「牛島の藤 (埼玉)」「春日野の藤(奈良)」「野田藤(大阪)」という三大名藤という名所もあります。

日本で平安時代に長らく繁栄した藤原氏に「藤」という文字が入ることもあり、日本には今も「藤」の漢字を持つ苗字が多くあります。

奈良にある春日野の藤が、藤原家にゆかりの深い藤だった…という話にもあるように、古くから日本人の心を魅了してきた藤の花。

そんな藤を、人々は昔から「さまざまな解釈」で親しんできました。

藤の花言葉

藤にはこんな花言葉があります。

【全般的な花言葉】
優しさ / 歓迎 / 決して離れない / 恋に酔う / 忠実な

【白藤の花言葉】
可憐 / 歓迎 / 恋に酔う

【紫藤の花言葉】
君の愛に酔う

印象的なのが「恋(または愛)に酔う」という独特な表現。

花が連ねて咲く様子を見て、愛の深まりを表現した言葉と言われています。

藤の花の解釈は、見る人次第

優美な見た目に、ロマンチックな花言葉。

そんな藤ですが、見る人によっては「ちょっと怖い」と思われてしまうこともあるようです。

「決して離れない」

藤の花言葉にもあるこの言葉の理由。

それは藤の花の習性と、日本古来の風習によるものでした。

日本人は古来から女性を「藤」、男性を「松」に例える風習がありました。

藤の房が、女性の振袖を連想させて優美だったからだそうです。

そのため、藤と松をセットにして植えることが多かったのですが、藤の特徴に「ツタを絡ませて成長する」という習性があります。

松の幹にがっちり巻きついて花を咲かせるその姿を見た日本人が「一生離しませんよ!」という女性の姿に重ねて、恐れ慄いたようです。笑

↓こちらが木に巻きついて花を咲かせた、野生の藤の花です

ものすごい生命力を感じて、ちょっと感動してしまいました。。

最近では藤棚に綺麗に並んだ藤の花が印象的かと思いますが、野生の藤はこのように他の木に巻きついて花を咲かせます。

ちなみに巻きつき方も結構「がっつり」です。

そこそこ太めのツタなので、見た目では「苦しくないの?」と思ってしまう力強さ。

そういった様子を見た、昔の人が「執念」のようなものを感じ取ったのかもしれません。

“ふじ”という名前から…

藤の花が縁起がいいとする人たちは、その名前が「不死」と似ていると考えるそうですが、全く違う考えを持つ人もいて、「不治の病」を連想することから「縁起のいい花」「縁起の悪い花」と相反するイメージを持たれてしまっているお花でもあります。

ただ、三大名藤のひとつである埼玉の牛島の藤の伝説によると、長年病に苦しんでいた娘の病気を治すのに一役買ったという伝説もあるので、そういったことから縁起のいい花と言われることの方が多かったようです。

acoco
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同じ花を見ても、人によって感じ方はそれぞれなんだ。

どうせならポジティブに考えたいかな、とっても綺麗なお花だもんね。

PageBlancheの”白藤ベール”に込めた、藤の花への想い

優美で可憐な藤の花。

ツタを巻いてたくましく育つ印象ですが、実は育てるのは結構難しいお花だそうです。

私たちが現代でも美しい藤の花を見られるのは、長年愛情を込めて育み支えてくれた人たちがいたからこそ。

ウェディングレンタルサービス”PageBlanche”のラインナップに藤の花を取り入れた理由は、新郎新婦が「決して離れず、長年に渡って愛情をかけて家庭を育まれますように」という想いを込めたいと思ったからです。

PageBlancheのウェディングベールは白藤をイメージしたデザイン。

花嫁様の「可憐」な姿と共に、ハレの日を一緒に迎えてる参列者のみなさまへの「歓迎」の想いを込められるように…

白藤ペールの制作風景

大事なご婚礼に身につけていただくものこそ、きちんと意味を知って取り入れていただきたい。

そんな気持ちから、このモチーフを選んだ理由や想いをお伝えしています。

ちょっとした豆知識を知るきっかけとして、お付き合いいただければ幸いです。

追伸:白藤ベール、早速お問い合わせ&レンタルいただきました!
とても美しいお写真をシェアしていただきました。ありがとうございます。
今でもPageBlancheにてレンタルできますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください🦢

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